MINI好きの会社 合同会社MINIBAKKA

「自分の価値は、自分がいちばん分かっていないのかもしれない。」

なくなったのは肩書きであって、経験ではなかった。

33年間で身につけてきたものは、会社を辞めたからといって消えるわけではありません。

人の話を聞く力。

相手が何を求めているのかを考える力。

難しいことを分かりやすく伝える力。

一つの商品を、どうすれば魅力的に見せられるか考える力。

どれも、長い間当たり前のようにやってきたことです。

そして今、その経験を使ってMINIBAKKAの商品を考えています。

SNSの文章を考えています。

Mochiesの物語を書いています。

自分では特別だと思っていなかったことが、違う場所で役に立ち始めた。

自分の価値って、環境が変わって初めて見えることもあるんですね。

MINI乗りにとっての「普通」は、普通じゃない。

MINIBAKKAを始めてから、改めて感じることがあります。

MINIが好きな人にとって、MINIを眺めることは日常です。

駐車場で自分のMINIを振り返る。

洗車をして、きれいになったボディを眺める。

いつもの道を、少し遠回りして帰る。

そんなことは、MINI乗りにとって珍しくないかもしれません。

でも、興味のない人から見れば不思議でしょう。

「どうして、そんなに車が好きなの?」

と聞かれるかもしれません(笑)。

ところが、同じMINI好きに出会うと話が変わります。

「分かる!」

たった一言で通じてしまう。

自分では当たり前だと思っていた気持ちが、誰かと共有した瞬間に特別なものになる。

僕は、そこにMINIBAKKAの可能性があると思っています。

単にMINIの絵を描いた商品を売るのではない。

MINIを好きな人にしか分からない気持ちを、形にする。

それができれば、ただの商品ではなく、誰かにとって大切な一枚になるかもしれません。

Mochiesにも、同じことが言える。

だいふくーは、自分の白くて丸い姿を特別だとは思っていません。

ずんだーも、自分の緑色を特別だとは思っていないかもしれません。

いそベーだって、海苔をまとっているのが普通です。

でも、みんなが並ぶとどうでしょう。

それぞれが違う。

そして、それぞれに魅力がある。

日本各地のお餅を題材にしているMochiesだからこそ、描けることがあります。

日本中には、まだまだ知らないお餅があります。

地元では当たり前に食べられているもの。

お祭りや季節の行事で親しまれているもの。

家族の思い出と結びついているもの。

その土地の人にとっては、珍しくもないかもしれません。

でも、別の土地から来た人には新鮮です。

「こんなお餅があるんだ!」

「こんな食べ方をするんだ!」

そこから会話が生まれます。

誰かの日常が、別の誰かにとっては発見になる。

Mochiesの日本一周には、そんな面白さもあるんです。

「普通の人」なんて、本当はいないのかもしれない。

僕たちはよく、

「自分なんて普通です。」

と言います。

特別な才能はない。

ものすごい実績もない。

誰かに誇れるものなんてない。

でも、少し考えてみてください。

同じ人生を歩いてきた人は、世界中に一人もいません。

同じ場所で生まれたとしても。

同じ学校へ行ったとしても。

同じ会社で働いたとしても。

出会った人も、経験したことも、感じたことも違います。

それなのに、自分のことを「普通」と一言で片づけてしまう。

少しもったいない気がします。

もちろん、誰もが特別な才能を持っていると簡単に言いたいわけではありません。

現実には、得意なことも苦手なこともあります。

努力しても、うまくいかないことだってあります。

でも、

自分では価値がないと思っている経験が、誰かの役に立つことはある。

これは十分にあり得ることです。

介護施設を30施設以上回った経験も、そうだった。

母の介護施設を探していた時、僕は30施設以上を見て回りました。

その時は、誰かに読んでもらうためではありませんでした。

家族として、納得できる施設を探したかった。

ただ、それだけです。

費用を調べる。

施設の種類を調べる。

実際に足を運ぶ。

職員の対応を見る。

暮らし続けられるかを考える。

一つひとつ、必要だからやっていました。

でも、あとになって気づきました。

これから親の施設を探す人にとって、この経験は役に立つかもしれない。

自分たちが迷ったこと。

知らなくて困ったこと。

最初に知っておけばよかったこと。

それを文章にすれば、誰かの遠回りを減らせるかもしれません。

そこでnoteに書き始めました。

経験している最中には、価値なんて考えていなかった。

でも、誰かに伝えることで価値が生まれる可能性がある。

これも、今日のテーマと同じです。

自分の価値を、自分だけで決めない。

ここが今日、一番伝えたいことです。

人は自分に厳しいものです。

できなかったことは、よく覚えています。

失敗したことも覚えています。

あの時、もっとこうすればよかった。

あの人みたいにはなれなかった。

そんなことばかり考えてしまう。

でも、自分が誰かに与えた影響には、意外と気づいていません。

何気なくかけた一言。

ちょっとした親切。

自分では普通にやった仕事。

それを何年も覚えてくれている人がいるかもしれません。

自分の価値を、自分だけの物差しで測る必要はない。

だからといって、誰かの評価だけに頼る必要もありません。

大切なのは、

自分が思っている自分と、誰かから見えている自分は、必ずしも同じではない。

ということです。

58歳。まだ知らない自分がいる。

58歳になって、まさかキャラクターを作るとは思っていませんでした。

小説を書き始めるとも思っていませんでした。

自分の会社を作って、毎日SNSに投稿する生活になるとも思っていませんでした。

人生って、分からないものです(笑)。

でも、だから面白い。

33年間会社員だった自分。

MINIが好きな自分。

家族のことを考える自分。

文章を書く自分。

キャラクターを育てる自分。

全部、同じ人間です。

これまで別々だと思っていた経験が、これから何かにつながるかもしれない。

そして、まだ自分でも気づいていない得意なことがあるかもしれない。

58歳になっても、自分のことを全部知っているわけではない。

そう考えると、少し楽しみになります。

だいふくー、君は普通じゃないよ。

今日の夜もっちに戻ります。

「ぼくって、普通のお餅だよ。」

そう言うだいふくーに、ずんだーは答えました。

「でも、ぼくには特別だよ。」

僕は、このやり取りが好きです。

だいふくーが突然すごい能力に目覚めるわけではありません。

姿が変わるわけでもありません。

何かの大会で優勝するわけでもない。

昨日と同じ、白くて丸いだいふくーです。

でも、ずんだーの一言で、見え方が変わります。

自分が変わったのではなく、誰かが自分の魅力を見つけてくれた。

それだけです。

そして、きっと逆もあります。

だいふくーが、

「ずんだーの緑色、きれいだね。」

と言えば、ずんだーだって嬉しいはずです。

お互いに、自分では気づかなかった魅力を見つけ合う。

そんな関係が、僕は好きです。

誰かの宝物になれるかもしれない。

MINIBAKKAも、Mochiesも、まだ育てている途中です。

もっと多くの人に知ってもらいたい。

商品を売りたい。

Mochiesを本にしたい。

事業として、きちんと結果も出したい。

そのために、やるべきことはたくさんあります。

でも、今日改めて思いました。

自分が作ったものの価値を、自分だけで決めなくてもいい。

僕には何気ない一枚の絵でも、誰かが気に入ってくれるかもしれない。

何気なく書いた文章が、誰かの気持ちに残るかもしれない。

一つのキャラクターが、誰かの毎日の楽しみになるかもしれない。

そうなったら嬉しいですよね。

もちろん、そうなる保証はありません。

だからこそ、相手の反応を聞きながら、もっと良いものを作っていきたいと思います。

最後に。

もし今日、

「自分には何もないな。」

と思っている人がいたら。

少しだけ考えてみてほしいんです。

自分では当たり前にできること。

長い間やってきたこと。

誰かに喜んでもらったこと。

人から感謝されたこと。

そこに、自分では気づいていない価値があるかもしれません。

そして、誰かの素敵なところに気づいたら、ぜひ伝えてあげてほしい。

「それ、いいね。」

「すごいね。」

「僕は好きだよ。」

そんな短い一言で十分です。

だいふくーとずんだーのように。

誰かの当たり前は、誰かの宝物。

そして、自分の当たり前も、誰かにとっては宝物かもしれない。

だから明日も、だいふくーは旅をします。

まだ知らない誰かの魅力を見つけに。

そして、いつか誰かに自分の魅力を見つけてもらうために。

今日も、もちもち。🍡

なんでもない日が、いちばんいい。

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