今日、だいふくーに空を見上げてもらいました。
「あれ? この前と、ちょっと違う。」
夏の空から、秋の空へ。
風も違う。
匂いも違う。
日が暮れる時間も少しずつ早くなっている。
でも季節が変わる瞬間って、誰も教えてくれません。
昨日まで夏。
今日から秋。
そんなふうに線が引かれているわけではない。
気づいた時には、
もう景色が変わっている。
人も同じなのかもしれません。
毎日見ているものほど、変化に気づかない。
子どもの成長なんて、まさにそうですよね。
毎日見ていると、そんなに変わっていない。
でも昔の写真を見ると、
「こんなに小さかった?」
と思う。
自分自身も同じです。
毎朝鏡を見ているから、昨日と今日の違いなんて分からない。
仕事だってそう。
毎日やっていると、
「全然前に進んでいないな。」
と思うことがあります。
でも半年前と比べると、できるようになったことが結構ある。
成長って、毎日見ている本人が一番気づきにくいのかもしれません。
だいふくーも、15話前とは違う。
Mochiesを始めた頃、だいふくーはひとりでした。
白くて。
丸くて。
もちもち。
それだけ(笑)。
そこから旅が始まりました。
ずんだーに出会った。
あべたんに出会った。
みたらん三兄弟。
かしわん。
いそベー。
くずもー。
さくらん。
あんころん。
くさもー。
そして旅は、出雲、太宰府、伊勢、京都へ。
気づけば15話。
一話ずつ作っている時には、それほど大きな変化を感じませんでした。
「次はどうしよう。」
「このお餅はどう描こう。」
「この形は違う。」
そんなことばかり考えていました(笑)。
でも第1話と第15話を並べたら、まったく違います。
キャラクターが増えただけではありません。
Mochiesという世界そのものが、少しずつ形になってきた。
最初から見えていたわけじゃない。
ここが面白いところです。
15話分の世界を最初に全部設計して、それから作り始めたわけではありません。
作りながら見えてきました。
物語の表紙と定番フォームは分けた方がいい。
キャラクターには、それぞれ守るべき形がある。
土地のお餅を適当に描いてはいけない。
梅ヶ枝餅には梅ヶ枝餅らしさがある。
へんば餅にはへんば餅らしさがある。
いそベーには、いそベーの形がある。
一つ作るたびに、
「Mochiesって、こういう世界なんだ。」
と僕自身が教えてもらっている感じです。
最初に完璧な答えがあったわけではありません。
作ったから、見えてきた。
これは仕事でも同じだった。
MINIBAKKAもそうです。
会社を始めた時に、今やっていることを全部想像できていたわけではありません。
商品を考える。
デザインする。
SNSに投稿する。
ホームページを作る。
ブログを書く。
動画にも挑戦する。
そして、Mochiesまで生まれた。
最初から全部書いてある地図なんてありませんでした。
ひとつやる。
そこで何か分かる。
直す。
またやる。
その繰り返し。
だから毎日だけ見ていると、
「本当に進んでいるのかな。」
と思う日があります。
でも数か月前まで戻ってみると、
結構、景色が違う。
成長には、音がしない。
これ、今日一番書きたかった言葉かもしれません。
大きな成功には音があります。
合格した。
売れた。
受賞した。
目標を達成した。
数字が跳ねた。
「やった!」
と分かる。
でも日々の成長には、ほとんど音がありません。
昨日より文章を書くのが少し早くなった。
デザインを見る目が少し変わった。
失敗に気づくのが少し早くなった。
以前なら迷っていたことを、迷わず決められた。
そんな変化には、
拍手もない。
通知も来ない(笑)。
だから気づきにくい。
でも、実際にはそちらの積み重ねの方が大きいのかもしれません。
成長には、音がしない。
気づいた時には、前とは違う場所にいる。
季節とよく似ています。
58歳でも、人は変わる。
昔は年齢を重ねると、人は完成していくものだと思っていました。
50代にもなれば、自分という人間はだいたい出来上がっている。
そんなイメージがありました。
でも58歳の今、全然そんなことはありません(笑)。
会社を作った。
キャラクターを作り始めた。
物語を書くようになった。
SNSを毎日やっている。
動画まで作っている。
今までやったことのないことが、まだまだ出てくる。
ということは、
人間には「完成」なんてないのかもしれません。
これは結構うれしい発見です。
完成していないということは、まだ変われるということだから。
去年の自分と比べればいい。
SNSを見れば、すごい人はいくらでもいます。
売れている人。
フォロワーが多い人。
絵が上手な人。
文章が上手な人。
若くして成功した人。
比べ始めたら終わりがありません。
でも、本当に見るべきなのはそこじゃないのかもしれない。
去年の自分。
半年前の自分。
一か月前の自分。
そこから何が変わったのか。
それなら比べる意味があります。
だいふくーだって、他の有名なキャラクターと比べる必要はない。
第1話のだいふくーと、第15話のだいふくーを比べればいい。
旅をした。
仲間が増えた。
思い出が増えた。
それで十分です。
「まだまだ」も悪くない。
僕自身、MINIBAKKAにもMochiesにも、
「まだまだだな。」
と思うことがあります。
もっと知ってもらいたい。
もっと売上を作りたい。
Mochiesを本にしたい。
もっと完成度を上げたい。
やりたいことは山ほどあります。
だから「まだまだ」です。
でも最近は、この「まだまだ」を悪い言葉だと思わなくなりました。
まだまだ、ということは、まだ先がある。
そう考えればいい。
完成してしまったら、そこで終わりです。
今日の自分では、今日の変化は分からない。
だから、たまには振り返ってみる。
昔作ったものを見る。
昔書いた文章を読む。
最初の投稿を見る。
最初の商品を見る。
恥ずかしいものも出てきます(笑)。
でも、それでいい。
「今ならこうするのに。」
と思えたなら、それこそ成長した証拠です。
昔の自分が下手になったわけじゃない。
今の自分が少し先へ来た。
それだけです。
だいふくー、ちょっと空を見てみよう。
旅を急ぐ必要はありません。
今日は少し立ち止まって、空を見上げてみる。
夏とは違う。
風も違う。
景色も違う。
そして、だいふくー自身も少し違う。
本人は気づいていないかもしれないけれど。
たくさんの町を歩いた。
たくさんの仲間に会った。
笑った。
別れた。
また歩いた。
その全部が、ちゃんとだいふくーの中に残っています。
人間も、きっと同じです。
昨日と今日では、ほとんど変わっていない。
それでいい。
一日で人生が変わらなくてもいい。
季節だって、一晩では変わりません。
でもある日ふと空を見上げると、
「あれ? こんな景色だったっけ。」
と思う。
人生も、そんなふうに変わっていくのかもしれません。
だから今日、
「自分は全然変わっていない。」
と思っている人がいたら。
少し前の自分を思い出してみてください。
案外、違う景色に立っているかもしれません。
成長って、自分では気づかないくらいが、ちょうどいい。
だいふくーも、僕も、まだ旅の途中。
明日になったら、また少し違う風が吹くでしょう。
今日も、もちもち。🍡
なんでもない日が、いちばんいい。
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