今夜も21時。
Xで
「夜9時の、もっちもち。」
第6夜を投稿しました。
今日、だいふくーが出会ったのは、
海苔をまとった「いそべー」。
旅の途中、
雨が降ってきます。
ひとりで旅をしてきただいふくーも、
少し心細くなります。
「……こわいかも」
そんなだいふくーに、
いそべーは言います。
「こっちにおいで」
雨が止んだわけではありません。
空が急に晴れたわけでもない。
困っていたことが、
全部なくなったわけでもありません。
ただ、
いそべーがそばにいる。
それだけで、
さっきまで怖かった雨が、
少しだけ怖くなくなりました。
だいふくーは聞きます。
「守るって、むずかしそう」
すると、
いそべーは答えます。
「そばにいるだけで、いいんだよ」
この言葉。
僕はとても大切だと思っています。
誰かが困っているとき。
誰かが落ち込んでいるとき。
誰かが不安を抱えているとき。
僕たちはつい、
「何かしてあげなければ」
と思います。
励まさなければ。
答えを出さなければ。
元気にしてあげなければ。
でも、
いつも答えが必要なわけではないのかもしれません。
言葉が見つからない日だってある。
何を言っても、
届かないように感じる日だってある。
そんなとき、
ただ隣にいる。
話したくなったら聞く。
何も話したくなければ、
何も言わない。
それだけで、
救われることがあります。
雨を止めることはできなくても、
一緒に雨宿りすることはできる。
その人の悩みを消せなくても、
ひとりにしないことはできる。
それも、
ひとつのやさしさなんじゃないでしょうか。
MINIの世界でも、
僕は似たようなことを感じます。
クルマが好きというだけで出会った人たち。
住んでいる場所も、
年齢も、
仕事も違う。
それでも、
困ったときに声をかけてくれたり、
何気ない一言をくれたり、
久しぶりに会えば、
いつものように話せたりする。
特別なことをしているわけではありません。
でも、
「そこに仲間がいる」
と思えるだけで、
少し心強くなる。
クルマがつないでくれた縁って、
不思議なものです。
そして、
だいふくーも少しずつ、
それを知り始めています。
第1夜。
ひとりで、
ころんと転がり始めた。
第2夜。
ずんだーと出会い、
景色が仲間になった。
第3夜。
違っていても、
心は近づけると知った。
第4夜。
かしわんから、
「静かな元気」を知った。
第5夜。
みたらんから、
離れていても道はつながっていると教わった。
そして第6夜。
いそべーから知ったのは、
「そばにいるやさしさ」。
だいふくーは、
旅をしながら、
何かを集めているわけではありません。
でも心の中には、
出会ったMochiesからもらったものが、
少しずつ増えています。
言葉。
思い出。
安心。
やさしさ。
それらが積み重なって、
だいふくー自身も、
少しずつ変わっていく。
まだ本人は、
気づいていないかもしれません。
でもいつか、
これまで誰かからもらったやさしさを、
今度はだいふくーが
誰かに渡す日が来ます。
そのとき、
この旅の意味も、
少しずつ見えてくるのだと思います。
ころん。ころころ。
雨の中でも、
旅は続きます。
何かをしてあげなくてもいい。
うまい言葉が見つからなくてもいい。
そばにいることも、
ちゃんと、やさしさ。
『もっちもちMochies 日本一周の旅』
明日の夜9時も、
だいふくーの旅は続きます。