― MINIとは違う、もう一本の可能性を育てたい ―
今日は、最近僕が力を入れているもう一つの挑戦について書いてみたいと思います。
『もっちもちMochies』。
大福や草餅、桜餅、磯辺餅、ずんだ餅、五平餅……。
日本各地にある「おもち」をモチーフにした、僕たちのオリジナルキャラクターです。
最初は、
「おもちをキャラクターにしたら面白いんじゃないか」
そんなところから始まりました。
でも作り続けているうちに、僕の中で少しずつ考え方が変わってきました。
これは単に、
「かわいいキャラクターを作る」
だけではない。
もっと大きく育てられる可能性があるんじゃないか。
最近、本気でそう思っています。
MINIBAKKAとは、まったく違う広がり方。
僕の事業の中心にあるのは、もちろんMINIBAKKAです。
ローバーミニ。
BMW MINI。
僕自身が長年乗り続けてきた、大好きなクルマです。
だからMINIBAKKAは、これからもしっかり育てていきます。
ただ、MINIというテーマには非常に強い魅力がある一方で、当然ながら中心になるのはMINIが好きな人たちです。
それに対して、
Mochiesは入口がまったく違う。
クルマに乗らない人でもいい。
子どもでもいい。
学生でもいい。
大人でもいい。
おじいちゃん、おばあちゃんでもいい。
男性でも女性でもいい。
そして、日本人だけでなく海外の人にも届けられるかもしれない。
考えてみると、
「おもち」という題材は、想像以上に対象が広い。
ここに大きな可能性を感じています。
かわいいだけでは終わらせたくない。
キャラクターの世界には、すでに数え切れないほどの人気者がいます。
だから、
「かわいいキャラクターを作りました」
だけでは埋もれてしまう。
Mochiesには、Mochiesにしかない理由が必要です。
そこで今、僕が大切にしたいと思っているのが、
「日本各地のおもち」
という世界です。
日本には、地域ごとに本当にたくさんのおもち文化があります。
形も違う。
味も違う。
食べ方も違う。
呼び方だって違う。
そこには、その土地で暮らしてきた人たちの歴史や文化があります。
それをキャラクターにしていったらどうだろう。
さらに、その土地を旅する物語にしたらどうだろう。
そう考えたところから、
Mochiesの世界が一気に広がり始めました。
主人公「だいふくー」の旅。
物語では、主人公のだいふくーが旅をしています。
旅先で、その土地のおもちに出会う。
性格も違う。
見た目も違う。
考え方も違う。
でも、みんな「もち」。
なんだか人間の世界にも少し似ています。
違っていい。
むしろ、
違うから出会う意味がある。
そんな物語にしていきたいと思っています。
そして最近の第12話では、だいふくーを出雲へ向かわせました。
その直後、僕自身も初めて出雲を訪れました。
実際に土地を歩いてみると、
写真だけでは分からないものがたくさんありました。
景色。
空気。
食。
文化。
人。
そこで、さらに一つ考えました。
47都道府県を旅したら面白い。
だいふくーが、日本全国を旅する。
47都道府県それぞれで、
その土地ならではのMochiesに出会う。
北海道から沖縄まで。
その土地の食文化を調べ、
おもちを探し、
キャラクターを作り、
物語にする。
そうなればMochiesは、
単なるキャラクターシリーズではなく、
「日本を旅するキャラクター」
になれるかもしれません。
そしてこれは、海外にも面白いと思っています。
日本のアニメやキャラクターが好きな海外の人。
日本食が好きな人。
日本へ旅行してみたい人。
そんな人たちに、
キャラクターを入口に日本各地を知ってもらう。
KAWAII × MOCHI × JAPAN。
これは海外展開を考えたときにも、面白い組み合わせになるんじゃないかと思っています。
LINEスタンプは、まだ入口。
MochiesはすでにLINEスタンプとして展開を始めています。
でも僕は、
スタンプを発売すること自体をゴールにはしたくありません。
スタンプ。
絵本。
物語。
Tシャツ。
ステッカー。
アクリルスタンド。
ぬいぐるみ。
SNS。
そして、いつかは動画やアニメーション。
まだ夢の段階のものもたくさんあります。
でも、
キャラクターには、一つの絵からいろいろな方向へ広がれる面白さがある。
だから今は、焦って全部やるより、
一人ひとりのキャラクターを大切に育てたい。
そう思っています。
先日の北栄町で感じたこと。
鳥取旅行で訪れた、青山剛昌先生のふるさと北栄町。
コナンロードを歩きながら、強烈に感じたことがあります。
一人の人が生み出したキャラクターと物語が、
たくさんの人を動かし、
町を訪れる理由にまでなっている。
もちろん、同じような規模の話をしているわけではありません。
でも、そこから学んだことがあります。
キャラクターを作るだけではなく、世界を作る。
これは、これからのMochiesで大切にしたいことです。
だいふくーの顔を描いて終わりではない。
だいふくーがどこへ行き、
誰と出会い、
何を感じ、
次にどこへ向かうのか。
その積み重ねが、
いつか「Mochiesの世界」になっていく。
MINIとMochies。二つは競争相手ではない。
ここは、自分の中でも整理しておきたいところです。
MINIBAKKAをやめてMochiesをやる、という話ではありません。
むしろ逆です。
MINIBAKKAは深く刺すブランド。
MINIを愛する人だからこそ分かる世界を、とことん追求する。
そして、
Mochiesは広く出会えるキャラクター。
年齢も国籍も趣味も越えて、
「なんか、この子好き」
というところから入ってもらえる。
この二つは、まったく違う可能性を持っています。
だから僕は、
どちらか一つを選ぶ必要はないと思っています。
58歳からキャラクターを育てる。
会社員時代の僕に、
「将来、自分でおもちのキャラクターを作っているよ」
と言っても、絶対に信じなかったでしょう(笑)。
人生って分からないものです。
でも今は、
それが面白い。
58歳だから遅いとも思っていません。
むしろ、これまで経験してきたことや、いろいろな場所で見てきたものが、今になって創作の材料になっている気がします。
そして何より、
まだやったことがないことを始めるのは楽しい。
Mochiesを「作品」から「キャラクター」へ。
これから僕が挑戦したいのは、ここです。
一枚のイラストを作る。
LINEスタンプを作る。
そこで終わらせない。
物語を作り、
仲間を増やし、
日本を旅させ、
少しずつ世界観を育てていく。
そしていつの日か、
誰かが街でMochiesを見て、
「あ、だいふくーだ!」
と言ってくれたら。
それはものすごく嬉しいだろうなと思います。
もちろん、そこへ行くまでには長い時間が必要です。
だから今日も一つ。
明日も一つ。
キャラクターを育てていく。
MINIBAKKAとはまた違う、新しい挑戦。
『もっちもちMochies』。
日本のおもちから生まれた小さなキャラクターたちが、
これからどこまで旅をしていくのか。
僕自身も、まだ分かりません。
だから面白い。
47都道府県から、その先へ。
だいふくーたちの旅は、
まだ始まったばかりです。
もっちもちMochies
Produced by MINIBAKKA