そんなことを、真剣に考えている。
もちろん、走っているはずがない。
葛飾北斎が生きた江戸の時代と、MINIが誕生した時代には、大きな隔たりがある。
国も違う。
文化も違う。
時代も違う。
それなのに――
北斎の描いた世界の中に、小さなMINIを置いてみる。
すると、不思議なことが起こる。
妙に似合う。
富士山の圧倒的な存在感。
大胆な構図。
力強い波。
流れていく雲。
そして、その壮大な世界の中にいる、小さな人々。
北斎の作品を見ていると、とてつもなく大きな自然と、その中で生きる人間の対比に惹かれることがあります。
そこで思った。
その“小さな存在”を、MINIに置き換えたらどうなるだろう。
巨大な富士山。
その麓を走る、一台の小さなMINI。
これが、想像以上に面白かった。
小さいから、絵になる。
MINIは、その名前の通り小さい。
でも、存在感は決して小さくない。
駐車場に何十台ものクルマが並んでいても、MINIには目が行く。
街を走っていても、
「あ、MINIだ。」
となる。
特にクラシックMiniには、現在のクルマとはまったく違う独特の佇まいがある。
それは、浮世絵の世界に入っても同じだった。
主役になりすぎない。
でも、確実に目に入る。
この絶妙なサイズ感こそ、MINIなんだと思う。
「和風デザイン」を作りたいわけではない。
MINIBAKKAが作りたいのは、単純な和風Tシャツではありません。
富士山を描いて。
桜を描いて。
そこにMINIを置く。
それだけでは、たぶん面白くない。
僕がやりたいのは、
「MINI乗りが見た日本」
です。
MINIが好きだからこそ見える景色。
MINIと一緒だから記憶に残った場所。
そして、
「ここをMINIで走ったら最高だろうな」
と思える日本。
その感覚をデザインにしたい。
だから赤富士も、北斎シリーズも、単なる日本文化へのオマージュで終わらせたくありません。
そこには必ず、
MINIBAKKAのMINIがいる。
そして、このシリーズを世界へ。
海外には、驚くほど多くのMINIファンがいます。
同時に、日本の浮世絵や富士山を愛する人もたくさんいる。
ならば、この二つをつないでみたい。
英国生まれのMINI。
日本が生んだ浮世絵。
そして奈良・生駒から始まったMINIBAKKA。
普通なら交わらないものを、ひとつのデザインの中で出会わせる。
それが面白い。
赤富士。
北斎の2作品。
一つひとつはTシャツのデザインかもしれない。
でも、僕の中では少しずつ、
ひとつの大きな物語になり始めています。
富士山だけでは終わらない。
北斎だけでも終わらない。
広重もある。
写楽もある。
桜もある。
京都もある。
奈良もある。
東京もある。
そして、日本47都道府県にも、それぞれの景色と物語がある。
そこをMINIが走っていく。
考えただけでワクワクする。
いつの日か、海外のどこかで、
日本を走ったことのないMINIオーナーがMINIBAKKAのTシャツを着て、
「いつかMINIで日本を走ってみたい。」
そう思ってくれたら。
そのとき、このシリーズは単なるデザインではなくなる。
時代も国境も越えて、
MINIが世界をつなぐ。
そんなブランドを、本気で作っていきたい。
MINI × JAPAN × ART.
小さなクルマだからこそ、 世界はもっと大きく、面白くなる。
MINIBAKKA