MINI好きの会社 合同会社MINIBAKKA

「白くて、丸くて、もちもち。それでいい。」

ずんだーには、鮮やかな緑があります。

さくらんには、やさしい桜色があります。

みたらんには、つやつやした甘いタレがあります。

あんころんには、小豆の存在感がある。

旅先で出会う仲間たちは、それぞれ分かりやすい特徴を持っています。

では、主人公のだいふくーは?

白い。丸い。もちもちしている。

ものすごくシンプルです(笑)。

でも今日の「夜もっち」を書きながら、ふと思いました。

もしかすると、だからこそ「だいふくー」が主人公なのかもしれない。

周りを見ると、みんな何かを持っている。

人間も同じです。

あの人は絵が上手い。

あの人は文章が上手い。

あの人はSNSでたくさんの人に見てもらっている。

あの人の商品は売れている。

あの人は自分よりずっと先へ進んでいる。

今はスマホを開けば、毎日のように誰かの「うまくいっている瞬間」が流れてきます。

だから知らないうちに、

自分と誰かを比べてしまう。

これは仕方のないことだと思います。

僕だってあります。

MINIBAKKAをやっていても、Mochiesを作っていても、数字は気になります。

投稿したら反応を見る。

フォロワーを見る。

TikTokを始めれば再生数を見る。

商売なら、当然売上も見る。

数字は必要です。

でも数字ばかり見ていると、いつの間にか「自分が何を作りたかったのか」が見えなくなることがあります。

だいふくーが、ずんだーになっても仕方ない。

もし、だいふくーがずんだーを見て、

「緑色っていいな」

と思って、自分を緑色にしたらどうでしょう。

さくらんを見て、

「ピンクの方がかわいいな」

と桜色になったら?

みたらんを見て、

「やっぱりタレがあった方が目立つ」

と、タレをかぶったら?

もう、だいふくーではありません(笑)。

当たり前の話です。

でも人間は、案外これをやってしまいます。

うまくいっている誰かを見て、

「あれをやった方がいい」

「あんなふうにならなきゃ」

と、自分にどんどん何かを足していく。

もちろん、人から学ぶことは大切です。

僕もたくさん真似しますし、研究します。

でも、

学ぶことと、誰かになることは違う。

ここは忘れたくないと思っています。

白いから、いろんな場所へ行ける。

だいふくーには、派手な特徴がありません。

でも、そのシンプルさには一つ良いところがあります。

どこへ行っても、だいふくーでいられる。

仙台へ行って、ずんだーの隣にいる。

京都へ行って、みたらんの隣にいる。

金沢へ行く。

出雲へ行く。

太宰府へ行く。

伊勢へ行く。

どんな色の仲間の隣にいても、白くて丸いだいふくーは変わらない。

むしろ、相手の個性がよく見える。

これって、主人公として結構いいじゃないか。

15話まで作ってきて、今になってそんなことに気づきました。

「何もない」と「余白がある」は違う。

白いだいふくーを見ていると、もう一つ思うことがあります。

自分には特徴がない。

特別な才能がない。

何者でもない。

そんなふうに感じることがあります。

でも、

「何もない」のではなく、「まだ入る余白がある」。

そう考えたら、少し意味が変わります。

だいふくーは旅をするたびに、誰かと出会います。

その人の話を聞く。

その土地のことを知る。

別れて、また歩く。

姿は白いままです。

でも中には、どんどん思い出が増えていく。

外から見れば同じだいふくー。

でも第1話のだいふくーと、第15話のだいふくーは、きっと同じではありません。

経験した分だけ、中身が増えている。

人も同じなのかもしれません。

58歳になっても、人と比べることはある。

年齢を重ねれば、そんなことは気にならなくなる。

昔は何となく、そう思っていました。

そんなことありませんね(笑)。

何歳になっても、周りは気になります。

ただ、若い頃とは少し違うこともあります。

58年間生きてきたら、さすがに分かることがあります。

自分が誰かとまったく同じ人生になることはない。

逆に、誰かが自分とまったく同じ人生を歩くこともない。

仕事をしてきた時間。

出会った人。

家族との時間。

好きになったもの。

失敗したこと。

笑ったこと。

遠回りしたこと。

全部同じ人なんて、一人もいません。

だったら、比べて勝った負けたと言っても仕方ない。

自分の材料で、何を作るか。

結局そこなんでしょうね。

MINIBAKKAもMochiesも、最初は「自分が面白いと思った」から。

MINIが好きだからMINIBAKKAを始めた。

お餅のキャラクターが日本中を旅したら面白いと思ったから、Mochiesを作り始めた。

最初から、

「これが一番売れる」

「これならバズる」

というところから始まったわけではありません。

もちろん事業として育てる以上、売れることも、知ってもらうことも大切です。

だから発信方法は考える。

TikTokにも挑戦する。

商品も考える。

改善もする。

でも中心にあるものまで、人に合わせて変えてしまったら意味がない。

届け方は変えても、真ん中は変えない。

これは、これからMochiesを育てていく上でも大切にしたいと思っています。

だいふくーは、今日も白い。

明日、だいふくーが急に派手になることはありません。

白くて。

丸くて。

もちもち。

たぶん、それだけです。

でも日本中を歩けば、その白い身体の中には、たくさんの物語が入っていく。

それでいい。

誰かみたいにならなくてもいい。

誰かより目立たなくてもいい。

自分には何もないと思った時ほど、案外、自分にとって当たり前すぎて見えていないものがあるのかもしれません。

そして、それこそが、

他の誰にも真似できないものなのかもしれない。

ずんだーは、ずんだー。

さくらんは、さくらん。

みたらんは、みたらん。

そして、

だいふくーは、だいふくー。

白くて、丸くて、もちもち。

今日もそのままで、旅を続けます。

誰かみたいにならなくていい。
自分にしかないものは、案外、自分では気づかない。🍡

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