今日は鳥取県北栄町へ。
― 青山剛昌ふるさと館とコナンロードを歩いて思ったこと ―
『名探偵コナン』の作者、青山剛昌先生のふるさとを訪ねました。
青山剛昌ふるさと館。
そして、コナン駅から続くコナンロード。
今日は一日中、コナンの世界を満喫しました。
もちろん『名探偵コナン』という作品そのものを楽しみに来た旅です。
でも、一日歩き終わった今、僕の中に一番強く残っているのは、少し別のことでした。
「創作って、ここまで大きなものになるんだ」
ということ。
一人の人が生み出した物語。
一人の人が描いたキャラクター。
そこから始まったものが、何十年という時間をかけて世界中の人に愛される。
そしてついには、
生まれ故郷の町そのものまで、人が訪れたくなる場所に変えている。
今日はその力を、自分の足で歩きながら感じた一日でした。
駅を降りたところから、もう物語が始まっている。
北栄町を歩いていて面白かったのは、
「ここからここまでがコナン」
という境界がないこと。
町の中を歩けば、キャラクターに出会う。
また歩けば、違う発見がある。
次は何があるんだろう。
自然と先へ歩きたくなる。
ふるさと館だけを見て終わるのではなく、
町を歩くこと自体が一つの体験になっている。
これって、ものすごく大切なことだと思いました。
キャラクターが単なる絵ではなく、
「会いに行きたい存在」になっている。
そして町全体が、
『名探偵コナン』という物語の続きを体験する場所になっている。
だから一日いても飽きない。
今日の僕がまさにそうでした。
すべては「描く」ことから始まった。
でも考えてみれば、
最初からコナンロードがあったわけではありません。
最初から銅像や施設があったわけでもない。
始まりは、
一人の漫画家が、作品を描いたこと。
そこからキャラクターが生まれ、
物語が生まれ、
読者が生まれ、
ファンが生まれた。
作品が長く愛され、
やがて作者の故郷を訪れる人まで現れた。
今日、町を歩きながら、
僕は何度もそのことを考えていました。
何かを生み出した瞬間には、
その先に何が待っているのかなんて誰にも分からない。
最初は一枚の絵かもしれない。
一つの文章かもしれない。
一人のキャラクターかもしれない。
でも、
続けることで世界ができていく。
今日は、それを目の前で見せてもらった気がしました。
そして当然、自分の創作を考えた。
僕はいま、MINIBAKKAというブランドを育てながら、いくつかの物語やキャラクターも作っています。
その一つが、
『もっちもちMochies』。
だいふくーから始まり、
きなこん、
さくらん、
ずんだー、
いそベー、
ごへー……。
最初は一つの餅キャラクターだったものが、少しずつ仲間を増やしています。
LINEスタンプにもなった。
物語にもなった。
そして今、だいふくーは日本各地のご当地もちに出会う旅を始めています。
昨日は出雲。
その前には新潟。
次はどこへ行くのか。
僕自身にもまだ全部は分かりません。
でも今日、北栄町を歩いていて、
一つ大きなヒントをもらいました。
キャラクターを増やすだけでは、世界にはならない。
そのキャラクターが、
どこで生まれ、
誰と出会い、
何を感じ、
どんな物語を持っているのか。
そこまで積み重なったとき、
初めてキャラクターの向こう側に「世界」が見えてくる。
Mochiesで僕がこれから作るべきなのは、
キャラクターの数だけではなく、
「Mochiesの世界」なんだ。
そんなことを思いました。
『永遠に、僕らは同じ空を見ていた』にも。
そして、もう一つ。
今書いている、
『永遠に、僕らは同じ空を見ていた』。
高校時代の六人と、約四十年後の彼ら。
生駒の町。
生駒山。
当時の景色。
それぞれが歩いてきた人生。
こちらも同じです。
ストーリーだけを追うのではなく、
読んだ人が、
「この場所を歩いてみたい」
と思えるくらい、その土地の空気まで物語にできないか。
今日の北栄町を歩いていて、そんなことまで考えました。
舞台は背景ではない。
舞台そのものが、物語の一部になる。
これは今日持ち帰る、大きな創作のヒントです。
MINIBAKKAにも、同じ夢がある。
そして僕は、やっぱりMINIBAKKAのことも考えていました。
僕が以前から思い描いていることがあります。
生駒山を、MINI乗りが一度は訪れたくなる場所にしたい。
今はまだ夢です。
でも今日の北栄町を見て、
その夢を以前より少し具体的に考えるようになりました。
商品を売るだけではない。
Tシャツを作るだけでもない。
SNSのフォロワーを増やすだけでもない。
「MINIBAKKAを知ったから、生駒へ行ってみたい」
「生駒山をMINIで走ってみたい」
「ここでMINIの仲間に会いたい」
いつかそんな人が現れたら。
MINIBAKKAというブランドが、
商品から体験へ変わる。
今日、コナンロードを歩きながら、
僕自身がまさに作品をきっかけに町を歩いていた。
だからこそ、その可能性を強く感じました。
大きな夢も、最初は小さい。
もちろん、『名探偵コナン』と自分たちの創作を同じように語るつもりはありません。
積み重ねてきた年月も、規模も、何もかも違います。
でも、
学べることはたくさんある。
一つの作品を大切に育てること。
キャラクターに命を吹き込むこと。
世界観を作ること。
そして何より、
続けること。
今のMINIBAKKAもMochiesも、まだ始まったばかりです。
だからこそ、
「こんなの無理だ」
と最初から自分で限界を決める必要もない。
今日の北栄町だって、
すべてには最初の一歩があったはずです。
旅は、創作の栄養になる。
昨日は出雲大社で「縁」について考えました。
今日は北栄町で「創作」について考えました。
旅に出る前には想像していなかった収穫です。
実際に行く。
見る。
歩く。
感じる。
するとネットや写真だけでは気づかなかったものが、自分の中に残ります。
今回の鳥取・島根の旅。
観光旅行のつもりだったけれど、
どうやら僕は、
たくさんの「次に作るもの」を持って帰ることになりそうです。
青山剛昌先生が生まれ育った町を歩き、
コナンの世界を一日中楽しんだ今日。
僕の中に残った一番大きな言葉は、
これでした。
一つの創作から、世界は広がっていく。
ならば僕も、
明日また一つ作ろう。
一話書こう。
一枚描こう。
一人のキャラクターを育てよう。
それが何年後、どこにつながるかなんて、
今は誰にも分からない。
だから創作は面白い。
今日の北栄町は、
観光地であると同時に、
僕にとって大きな「創作の教室」になりました。
また一つ、
これから進みたい方向が見えた気がします。
小さく始める。
大切に育てる。
そして、続ける。
いつかMINIBAKKAやMochiesにも、
「この世界に会いに行きたい」
そう思ってもらえる日を目指して。