道に迷うのは、あまり好きではありません。
目的地があるなら、できれば最短距離で行きたい。
仕事でもそうでした。
ゴールを決める。
方法を考える。
できるだけ無駄なく進む。
長く仕事をしてきた中で、そんな考え方が身についていたのかもしれません。
ところが最近、「もっちもちMochies」を作りながら、まったく逆のことを考えるようになりました。
遠回りも、そんなに悪くないな。
今日は、そんな話です。
だいふくーだって、きっと迷う。
だいふくーは、日本中を旅しています。
でも、いつも正しい道を歩いているわけではないと思うんです。
知らない町へ行けば、
「こっちかな?」
と迷うこともある。
曲がる道を間違えることもある。
予定していた場所に着けない日だってあるかもしれない。
でも、その道を間違えたからこそ、小さなお店を見つける。
知らなかったお餅に出会う。
誰かに道を聞く。
そこから会話が始まる。
もし最短距離だけを歩いていたら、その出会いはなかった。
そう考えると、
迷った道も、旅の一部なんですよね。
Mochiesも、まっすぐここまで来たわけじゃない。
今では15話まで物語ができました。
だいふくーの仲間も増えました。
定番フォームも作り始め、TikTokにも挑戦しました。
こうして並べると、順調に一つずつ進んできたように見えます。
でも実際は、かなりウロウロしています(笑)。
キャラクターを作って、
「なんか違う。」
描き直す。
また作って、
「これも違う。」
また戻る。
定番フォームを作っていたはずなのに、途中からどんどん背景が豪華になって、
「これ、表紙絵に戻ってるやん。」
となったこともありました。
出雲ぜんざいでは、お椀に顔をつけてみた。
そして見ているうちに、
「いやいや、Mochiesなんだから顔があるのは餅やろ。」
と気づいた。
梅ヶ枝餅では逆に、肝心のお餅に顔がない。
「顔がないやん(笑)」
またやり直し。
その時は、
「また修正か」
と思います。
でも今振り返ると、その遠回りがあったから、
Mochiesとは何なのか。
少しずつ分かってきた気がします。
間違えたから、ルールができた。
これは面白い発見でした。
最初からMochiesの世界のルールが全部決まっていたわけではありません。
作りながら決まってきました。
物語の表紙は、その土地の空気まで描く。
定番フォームは、キャラクターを覚えてもらうためにシンプルにする。
お餅がキャラクター。
食器までキャラクターにする必要はない。
同じお餅でも、土地によって形や焼き目、包み方が違う。
だから実物の特徴を大切にする。
どれも最初から完璧に考えたルールではありません。
間違えた時に生まれたルールです。
そう考えると、失敗って不思議です。
成功した時より、
「違う」
と感じた時の方が、大切なことを教えてくれる場合があります。
人生も、予定通りには進まなかった。
58年生きてきて思うのは、人生なんて予定通りにならないということです。
若い頃に想像していた58歳と、今の自分はたぶん全然違います。
まさかこの年齢で会社をつくって、
MINIの世界を広げようとして、
お餅のキャラクターを作って、
物語を書いて、
毎日SNSに投稿して、
さらにTikTokまで始めているなんて。
若い頃の自分に話しても、
「何の話?」
と言われるでしょう(笑)。
でも、それが面白い。
まっすぐ一本の道を歩いていたら、今やっていることの多くには出会っていなかったと思います。
「遠回り」と呼んでいるだけかもしれない。
その時には、
「無駄だったな」
と思った経験もあります。
うまくいかなかったこと。
思ったような結果にならなかったこと。
予定が変わったこと。
でも何年か経ってから、
「あれがあったから、今これができるんだ」
と気づくことがあります。
だったら本当は、
遠回りではなかったのかもしれません。
目的地を最初から知っているから、「遠回り」という言葉がある。
でも人生の目的地なんて、実際には途中で何度も変わります。
だったら、曲がった道も、戻った道も、立ち止まった場所も、
全部一本の道です。
だいふくーには、ナビを持たせたくない。
Mochiesの物語を考えていて、ふと思いました。
だいふくーには、完璧なナビはいらないな、と。
たまには迷ってほしい。
「どっちだろう?」
と立ち止まってほしい。
そして間違えて入った小さな路地で、
まだ名前も知らないお餅に出会ってほしい。
その方が、だいふくーらしい。
そして、たぶん人生も同じです。
何もかも最短距離で進む人生より、
「あれ?こっちじゃなかった(笑)」
と言いながら歩く人生も悪くない。
迷っている今日も、途中の一ページ。
今、何かに迷っている人がいるかもしれません。
この道でいいのかな。
始めたけれど、合っているのかな。
戻った方がいいのかな。
そんな時、すぐに答えが出なくてもいいのだと思います。
少し歩いてみる。
違ったら戻る。
また別の道へ行ってみる。
そこで見た景色は、決して消えません。
僕自身も、MINIBAKKAも、Mochiesも、まだ途中です。
この先どこへ行くのか、全部は分かりません。
でも、それでいい。
道を間違えたら、また考えればいい。
そこで面白いものを見つけたら、ちょっと寄り道すればいい。
そして、また歩けばいい。
だいふくー。
明日は、どっちへ行こうか。
まっすぐじゃなくても大丈夫。
迷いながら進んだ道も、ちゃんと自分の道になる。
そして、その道の途中にこそ、
まだ知らない何かが待っているのかもしれません。
今日の遠回りも、いつか物語になる。🍡
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