もっちもちMochiesの主人公、
だいふくー。
最初は、ひとりで旅に出ました。
知らない町へ行き、
知らない景色を見て、
そこで、いろんなMochiesと出会っていく。
ずんだー。
あべたん。
みたらん。
かしわん。
いそべー。
くずもー。
さくらん。
あんころん。
みんな、形も違えば、性格も違う。
そして、それぞれが違う「やさしさ」を持っていました。
最初の一歩をくれるやさしさ。
違いを受け入れるやさしさ。
誰かとつながるやさしさ。
そっと見守るやさしさ。
何も言わず、隣にいるやさしさ。
別れても残っていくやさしさ。
思い出の中に咲き続けるやさしさ。
雪のように、少しずつ積もっていくやさしさ。
旅を始めたころのだいふくーは、
そんなことを知りませんでした。
ただ、ころころ転がっていただけ。
でも、出会うたびに、
少しずつ変わっていきました。
そして岡山で出会ったのが、
きびたん。
桃太郎のお話では、
吉備団子は主役ではありません。
きびたんも昔、
そんな自分を「脇役」だと思っていました。
でも、ある出会いから気づきます。
主役じゃなくてもいい。
誰かを少し笑顔にできるなら、
それだけでいい。
むしろ、それがいい。
その話を聞いて、
だいふくーも気づきます。
自分は、ひとりでここまで来たんじゃなかった。
これまで出会った仲間たちの言葉や笑顔、
そしてやさしさを胸に抱えて、
ここまで旅をしてきたんだ、と。
人生も、案外同じなのかもしれません。
自分の足で歩いているつもりでも、
振り返れば、
いろんな人からもらった言葉や時間に
支えられている。
もう会えない人もいる。
遠く離れた人もいる。
名前さえ思い出せなくなった人だって、
いるかもしれない。
それでも、
その人からもらった何かが、
今の自分の中に残っている。
だったら——
ひとりで歩いているように見える日も、
本当は、ひとりじゃないのかもしれません。
もっちもちMochiesは、
おもちたちの日本一周の物語です。
でも僕が描きたいのは、
名物や観光地だけではありません。
出会うこと。
別れること。
誰かを思い出すこと。
そして、
もらったやさしさを、
今度は誰かへ渡していくこと。
だいふくーは、
これからも日本を旅します。
まだ知らない町へ。
まだ知らないMochiesに会うために。
ころん。
ころころ。
旅は、ひとりで始まる。
でも——
ひとりでは、続かない。
だから旅は、おもしろい。
そして人生も、
きっとそうなんだと思います。
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